SIMロックとは
SIMロックや、SIMフリーといった言葉を聞いた人はいるでしょう。
SIMロックとは、その殆どが、通信事業者(キャリア)が自社の発売している端末でしか認識しないようにSIMに制限(ロック)をかけているもののことで、逆にその制限のないモノをSIMフリーといいます。
なぜ通信事業者がこんなことをわざわざするかというと、それぞれキャリアが整備している通信網には限界があって、だれでもいくらでも使えるようにしていると、通信が混雑し、すごく遅くなる。
たとえばDocomoが整備している回線をAuのユーザーに使われてしまって、基本的にはDocomoを使っているユーザーのために整備しているのにDocomoユーザーが混雑のために通信を利用できずに離れていってしまうことを防ぐためですね。
ただ、このSIMロックというのは、多くの場合凄く面倒だが、頑張れば解除してもらうことは可能となってます。制限をかけているのになぜロックを解除できる手段はのこしているんでしょう。
それは、市場競争上、ロックを掛けて一つの会社に縛り付けるという行為はよろしくないという総務省の方針があるからみたいです。
総務省の見解
以下総務省の見解の概要。
・事業所感の競争が不十分。大手3社による寡占(シェア9割)状態はよろしくない。端末代金と通信量が一体化し、利用者にわかりにくい。
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通信料金と端末代金の完全分離、期間拘束などの行き過ぎた囲い込み是正の為の制度を整備する。
・販売代理店の指導について行政側で現状は把握する仕組みが不十分。
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販売代理店に届出制度を導入し、販売代理店の不適切な業務の是正をする。
・モバイル・FTTHなどの苦情、相談が多い。インターネと接続回線(FTTH)に対する苦情が(3.3万件)で3位、移動通信サービスは2.4万件で8位。名前を出さずに勧誘してくるタイプへの苦情が多い。
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自己の名称等を告げずに勧誘する行為を抑止することで利用者の利益の保護を強化。
などですね。正直2年縛りとかっておかしいだろ、って個人的に思ってたんで他の皆も不満を持ってたって知ってなんか嬉しいですよ。不満があつまって苦情がふえて国を動かしたってことですからね。
SIMロックやSIMフリーはいろいろな事情のもとになりったってますけど、今回大事なのは、通信網などのインフラのように資源にかぎりのあるものは、国として、顧客をロックするような動きは許可していないということ。SIMロックの解除などを悪いことと思っている人がいるかもしれないですが、安心して大丈夫。なんて言ったって、これは国の方針でSIMロックは解除できないといけないようになっているからw
だれだってお国に逆らうことなどできないですからねー。
これからの通信事業競争
でも、今後は、国からの是正措置もそうですが、第4の大手通信事業者として楽天が参入してくるというのも見逃せないところですね。いままで以上に競争が激化していくんでしょうね。
ただ、懸念もあって、あまりにも各通信事業所の競争が激化しすぎて、最終的に価格をお互いに下げあうような競争形態が発生してしまうと、通信事業そのものがなりたたなくなって、通信事業が破綻して潰れてしまうこともありえます。その場合、どこか生き残った1社、あるいは2社が通信事業を行って行くわけですが、それは4社の事業所が合ったときよりも逆に競争がなくなることになります。
つまり、2年縛りはだめ、でも競争しすぎて潰れてもだめ、いい感じに競争して潰し合わないようにしろ。
ってこと。なにそれってかんじですね。
ちなみに、実際のSIMロックの解除方法についても触れておきます。
一例としてですが、AUでのSIMロックの外し方を説明しますね。
まず、グーグルなどで「Au SIMロック解除のお手続き」と検索します。そうすると
このようなページがヒットします。
そのページにこのようなボタンがあるので、クリックするとmyAUのページが開くので暗証番号を入力してログインします。
ログインすると、「SIMロック解除のお手続き」というタイトルの画面に移り、自分が契約している端末の情報が乗っていて、その端末がSIMロック解除可能かどうかが記載されているので、
「SIMロック解除可能な端末です。」
と表示されていたら、その端末の
「ここにチェックを入れる」と書いてある部分を選択して、「次へ」のボタンを押します。そうすると確認画面がでるので、間違ってないか確認後「このニア用で申し込む」ボタンを押します。
これで完了です。
終わったら「手続き完了」当ページが表示されるのでそのページが表示されたら無事完了です。
次回は、格安SIMってありますけど、アレってなんでやすいのかよくわかってないのでそのへんを確認していこうと思います。